5010 つらく悲しい誕生日
きょろは、ここしばらく調子が良くない状態が続いていた。
投薬したり、食事も柔らかいモノにしたり…と、看病を続けていたが、動きが緩慢になることが多くなり、どんどん痩せ始めた。
病院へ連れて行ったのは、ずいぶん前だと思ってカレンダーを見てみたら、まだ先週の日曜日だった。
毎日なんとか食べさせているのに、1日1gずつ痩せていく状況は、今朝になっても変わらなかった。
40gを超えていた体重は、今朝までに26gにまで激減していたが、それでも歩き回ろうとする姿は、見ていてとても痛々しかった。
僕やおじゃこの姿を見つけると、きょろ自身の存在をアピールするかのごとく、立ち上がった様子 (それでも小さい)を思い出すと、とてもつらい気分になった。
今朝は、後ろ髪引かれる思いで出社したが、それが、結果的に、きょろの生きた姿を見た最後だった。
約2年近く一緒にいたきょろが、 ケージからいなくなった。
なぜ僕の誕生日に亡くなるんだろう…とも思ったが、もしかすると、僕の誕生日まで頑張って生きてくれたのかもしれない…。
…と思って、自分自身を慰めてはいるけど、これまで一緒に過ごしてきた日々を思い出すと、やはり涙を抑えることは難しい。
ハムスターの寿命は、2年前後なのだから、いつか確実にこの日が来るとわかっていても、いざその日が来ると、やはりつらい。