4559 割れた食器
陶器でできた茶碗の蓋を、手から滑らせてしまい、落として割ってしまった。
いつから使い始めたか忘れてしまったけど、10年近くは使っていたと思う。
これまで、残業とか飲み会などで、夕食を家で食べない日を除いて、ほぼ毎日使い続けてきた食器(正確に言えば、その蓋)だ。
それが、突然使えなくなってしまったということに、ちょっとしたショックというか、悲しみに似たものを感じてしまった。
そんな感覚になった理由を、あれこれ考えてみた。
そりゃあ、食器だっていつかは壊れてしまう。
けれど、毎日のように使い続けていると、無意識のうちに、いつまでも使えるもののように感じてしまっていたのではないか。
使い続けているという価値を持ったものが、突如として、"ゴミ"となってしまった…ということに、悲しさや寂しさを覚えてしまったのかもしれない。
これまでありがとう…と感謝しつつ、ゴミ捨て場へ持って行くことにしよう。