5188 それは正しいが…
出社の途中、最寄りの駅まで自転車で向かう途中、わずかな距離だが、公園の通路を通る。
その通路は幅が狭いため、歩行者を追い抜くのは難しいので、少し距離を置いて、通り過ぎるのを待つようにしている。
このときは、通学中の小学生の行列ができていたから、少し離れたところで、行列が過ぎ去るのを待っていた。
すると、行列最後尾にいた、付き添いの女性が、「自転車が来てるから脇によって〜!」と、行列の子供たちに向かって声を掛けてくれた。
しかし、一向に行列には変化がなかった。
さらに女性が声を掛けるも、まるで子供たちは聞いてないような感じだったが、ひとりの低学年くらいの男の子が、返事した。
「歩行者優先だよ~」
少年よ、それは正しい。間違ってはいない。
正しい…のだけど、それだけではないことは、わかって欲しいなぁ…と、おじさんは思うのだった。