4529 漏洩を受けた側の思いって…?
司法試験の問題内容を自分の教え子に漏らしたとして、法務省は、漏洩した疑いのある明治大学法科大学院教授の考査委員を解任する とともに国家公務員法の守秘義務違反の疑いで告発されたという。
こういった事件が起きたとき気になるのは、そもそもどういった経緯で、漏洩が露呈したのか?ということだ。
漏洩した側も漏洩を受けた側も、黙っていれば絶対にばれることはないはずだからだ。
あってはならないけど、実際に、ばれないで法曹界に滑り込んでいる人がいない!…という保証はない。
このニュース(キャッシュ)には、興味深い?ことが伝えられていた。
女性は漏洩を受けた問題について100点満点でしたが、採点の対象から除外したということです。
…とあった。
まぁ漏洩する側の下心は簡単にわかるが、ここで特に気になったのは、漏洩を受けた側、司法試験問題を解いた学生側の思いだ。
もちろん合格したいという思いは強いのはわかるが、 変な話だけど、”ものの加減”というものを知らないのだろうか?とも思ってしまう。
思わず全部解いてしまったのか?
正しく答えれば答えるほど、司法試験合格に近づくと考えたのだろうか?
いずれにしても、悪いことはできない…ということにはなるが、司法試験問題をあらかじめ教えてもらうような人を、司法試験の段階で排除できたという点で言えば、結果的に、試験の意味はあった…のかもしれない。