[社会の窓]撮影か?鑑賞か?
ブック・スカルプチャーという、本を彫刻する作品を鑑賞してきた。
この展覧会では、写真撮影が可能なため、みんな必死に写真を撮っていた。
静かな会場に、デジカメやスマートフォンの、シャッター音が響く。
そして…僕もつい…同じように写真を撮っていた。
しかし、途中で撮るのを止めた。
というのも、窓ガラスからの光が映り込んでしまい、とてもイメージ通り、見た通りに記録できそうになかったからだ。
この時点で、ふと思った。
しっかり作品を見てないじゃないか?
写真が撮れると思うと、つい気持ちが写真を撮ることに向いてしまう。
いかん、いかん…と思いつつ、反射が少なく、綺麗に写りそうだと分かると、やっぱり写真を撮ってしまう。
実際の作品から、神秘的な海底の様子が、文字通り浮かび上がってくる。
そして、いま、写真を交えて、こうして紹介できるのは、やっぱり嬉しい。
バランスが難しい。
