[社会の窓]たぬき
5日午前に比叡山を縦断したあと、「しがらき駅前陶器市」へ行く。
信楽といえば、信楽焼…
信楽焼と言えば、たぬき…
…というくらい、たぬきの存在は大きい。
調べてみれば、たぬきの置物が登場したのは明治時代。そして、全国に広まったのは戦後のことだったようだ。

今回、こうしたイベントを初めて訪れて思ったのは、これほどまで、たぬきだらけだとは思わなかった。
一生のうちに、たぬきに圧倒されることって、そうあるものではないだろう。
現在、周辺市町村と合併して甲賀市となっているが、かつて、この地域は、信楽町だった。
信楽町時代の人口は、1万4000人弱。間違いなく、たぬきの置物のほうが人口より多いと思えるくらい、ものすごい数のたぬきを見ることができる。
たのきの一匹一匹?一体一体?を、じっと見ていると…みんないい顔だ…どれも肩肘張らず、飄々とした表情をしている。
ふと、ふだんの慌ただしい毎日を忘れさせてくれ、ちょっと穏やかな気分になったことに気がついた。