4366 特別展 デミタス コスモス
“デミタス”という言葉は、フランス語で半分のカップを意味する、あの小さな器のことで、食後に飲む濃いめのコーヒーで使われる。
そんなデミタスを集めた特別展が三井記念美術館で開かれていたので鑑賞してきた。

三井記念美術館を訪れるのは初めて。
入口からして、なんとなく敷居が高い感じ…。
最新のビルにもかかわらず、エレベーターはレトロ調になってて…

残念ながら、館内撮影はできないので、詳細は紹介できないけれど…

18~20世紀初頭にヨーロッパの名窯で作られたデミタス用のカップとソーサーが約300点展示さていた。
これらはすべて、ある個人の夫婦によって収集されたものというからすごい。
先述のように、デミタスは、ふつうのカップの半分の大きさだから、とにかく小さい。
形も丸だけではなく、四角かったりハート型だったり…
デザインや風景ばかりではく、物語などが盛り込まれていたり、なかには、勢い余って?透かし彫りで穴が空いていて、カップとしては使うことのできないものまであった。
文字ではイメージしにくいので、パンフレットに載っていた作品を転載する。


極めて小さなカップやソーサーに、これでもかというくらいのさまざまな装飾が施されている。
まさにコスモス=宇宙そのものとも言えるほど、まるで星のように無数にあって、そして美しかった。
鑑賞が終わって通路を歩いていると、かつて使われていたという書庫扉が展示されていた。
扉の厚さは25.4cm(10インチ)で、重さ8tもあるという。
この建物自体もいろいろ面白そうだ。
