2699 恒例ドラマ評・追加(2009年7月期-)
今期のドラマ評は、ちょっと前に書いたばかりだが、1つ追加があった。
【オルトロスの犬】毎週金曜日22時~TBS系
ドラマにオカルト的な要素を入れ込むと、ドラマ全体がどうしてもその部分に頼ってしまって、多くのドラマの奥行きが半減して、なんとなく浅さを感じてしまうのは、僕だけだろうか?
あらゆる怪我や病気を治す力を持つ男と、触れただけで人を殺す力を持つ男が、それぞれ影響を与えながら、物語が進行していく。
まだ話が始まったばかりなので、今後どう展開していくのか、オカルト的な要素がドラマにどう影響していくのかは、未知数だが、2~3話見て思ったことが3つあるので、それを挙げてみる。
1つは、女性刑事役(水川あさみ)の、あまりに軽率な仕事ぶりだ。
テレビの視聴者向けての説明の意味を込めているのか、それとも物語の進行を早めるためにそうしているのかはよくわからないが、やたら捜査の手法を犯人に伝えたり、その犯人を無意味に逆上させたりして、事件を必要以上に大きくさせている気がする。
2つ目は、オープニングの主題歌が流れる背景映像だ。
理由ははっきりしないのだけど、妙に古い感じというか“昭和の香り”がするのだ。滝沢秀明の歌う主題歌にあわせて、暗い背景に、登場人物が浮かんでは消えるイメージ映像が、勝手に、昼ドラっぽい印象を受けているせいか。
3つ目は、ソフトバンクモバイルのお父さん犬がたびたび登場する点。
もちろん番組スポンサーだから、こういった登場のさせ方をするのだろうけど、気になって目で追ってしまう。番組タイトルの、オストロスの犬は、実はお父さん犬でした…なんてくだらないことを考えてしまった。そもそも、オストロスとはギリシャ神話に登場する双頭の犬のことらしいから、当然、お父さん犬ではない。
…って、「オストロスの犬」って、オストロス自体そもそも犬なのだから、ドラマのタイトルはちょっと変なのだ。
全然ドラマの内容について評していないが、見始めたので最後まで見てみようと思う。