4221 輝く送水口
朝、出社する途中、あるビルの管理人さんを見かける。
もちろん面識があるわけではないのだけど、見かけたときは決まって同じことをしているので、つい気になってしまう。
彼がやっているのは、火災時に消防隊が消火活動のためビルに水を送り込むための送水口を、懸命に磨いているということだ。
この送水口(連結送水管)…連結散水設備の一部で、Wikipediaによれば、「7階建て以上の建物、または5~6階建てでかつ延べ床面積が6,000m²以上の建物、もしくは面積1,000m²以上の地下街に設けられる」ということで、ちょっと大きなビルだったら、必ずある設備だ。
ふと思い返してみると、この送水口…かなり磨かれていることが多い気がするのは気のせいだろうか?

実際気になった人もいるようで、Yahoo!知恵袋にも質問が載っていた。
いざというときに使えないということでは人命に関わる…ということを考えれば、錆びて使えないという事態は絶対に避けねばならない。
そのために、いつでも使えるよう、輝くほど磨いておく…ということになるのだろう。
これはあらゆることに言える話で、備えをしっかりしておくことの大事さを、輝く送水口が教えてくれているような気がした。