4206 盲導犬「許せない」に許せない
全盲の男性が連れていた盲導犬が何者かに刺されケガをしていたという事件。
ケガをしても特別な事情がない限り、声を上げないように訓練されている盲導犬は、自分が刺されても痛みをこらえていたようだ。
おそらく犯人は、こうした盲導犬の特性を知っていて犯行に及んだはずだ。
だからこそ、公衆の面前でこのようなことをしてバレないと思っていたのではないか。
痛みに耐えた盲導犬のことを思うと涙が出てくる。
どんな理由があろうと犯人を許すことはできない。
…が、この気持ちに便乗して、Facebookで、個人情報を抜き取ろうとする動きがあったようだ。
似たような例を、以前取り上げたことがあったを思い出した。
オレオレ詐欺(振り込め詐欺、母さん助けて詐欺…)にも言えることだけど、人や動物を思う気持ち、優しさなどを利用して利益を得ようとする発想は、まったく理解できない。
こういった発想をしてしまう人も許せないけど、そもそも根本的な考え方や思考回路が違うような気がする。
だから、たとえ厳罰に処したとしても、「申し訳なかった」というのではなく、「たまたま運が悪かった」ぐらいにしか思わなそうだし、同じことを繰り返すのだろうなぁ…とも思ってしまう。
そうなると、いつまでも被害はなくならないわけで、この問題は、相当根深いかもしれない。