3482 高速バス事故
痛ましい事故だった。
関越自動車道で起きた、高速バス事故は単独事故であるにもかかわらず、7人の方が亡くなってしまった。
今回の事故では、この高速バスが、旅行会社が観光バスを借り上げて運行するツアーバスであった点が、事故になんらかの影響があるのではないかと言われているようだ。
ツアーを募集した会社は、大阪府豊中市にある旅行代理店、石川県金沢市と千葉県浦安市を結ぶバスを運行するのが、千葉県印西市のバス会社、募集は、インターネットということで、従来の路線バスとしての高速バスと違い、運行ルートと関係している会社が一致しないというのも、ツアーバスの特徴かもしれない。
そのせいか、事故で亡くなった方の全員の氏名が判明するまでに、かなりの時間が掛かっている。
僕は、ツアーバスを利用したことはないが、確かに、安さは魅力的だ。
金沢から浦安(東京ディズニーリゾート)で、なんと3,500円という値段にはびっくりする。
以前、夜、取引先から直帰する途中、東京駅の丸の内口を歩いたとき、なにかイベントでも開かれてるのではないかと思うくらい、たくさんの人たちと、何台ものバスが連なっているのを見掛けた。
確かに、固定したバス停や施設を持たずして、事前に約束したお客さんを路上で集めれば、経費は掛からないだろうけど、なんとなく一抹の不安を覚えたものだ。
それは、単に僕が鉄道好きで“駅”のような拠点が、旅行に不可欠と思い込んでいるだけだからかもしれないけど。
事故の直接の原因は、運転手の居眠り運転だということだが、決して個人の責任で終わらせることなく、居眠り運転をするに至った背景の追求や、居眠り運転防ぐなどの対策をしっかりと立ててもらいたい。
運転手の脳波を測定して、バスを自動的に減速させることなんて、それほど難しくもないのではないかと思うのだけど、どうなんだろう。
安さを追求しすぎる消費者のせい?ということも一瞬頭を過ぎったが、そもそもの大前提として、“安全”が求められている上での安さのはず。それが担保できないのにサービスを提供していること自体が問題なので、消費者のせいにするのは酷だと思った。