4062 今日で3年(震災1097日目)
東日本大震災発生から、今日で丸3年。
テレビや新聞などでは、この区切りをきっかけにした関連企画が目白押しだ。
もっとも、区切りを付けること自体に意味はなく、被災者にしてみたら、「被災後の1日」に過ぎないわけで…。
妙な盛り上がりに軽い違和感を覚えつつも、こういうことでもしないと、間違いなく忘れられてしまう…と考えると、決して責めることもできないと思う。
被災地では、なかなか復興が進まないという一方、東京の状況はどうか?
日々の生活で、震災の影響を意識することは、もはや皆無だ。
強いて言えば、原発事故をきっかけに取り外されたままの蛍光灯や、計画停電による影響を意識したスーパーでの注意書きがそのまま忘れられている程度。
実際、自分でも震災後は当日から毎日のように関連したことを書いていたが、ちょうど1年前が最後に、あまり書く機会はなくなっている。

東京タワーでは昨夜と今夜は、震災復興の支援メッセージが表示されていた。
3年前のこの日は、故障した塔頂部はを除きライトアップは継続していた。


先日、震災をテーマにしたドキュメンタリー映画で、ラジオの電波が入らず聞こえない地域に住む地元の出演者に、ラジオが聴こえているふりを強要したというニュースがあった。
ラジオが重要なテーマのドキュメンタリー映画で、その根幹部分にやらせがあったとは、言語道断の行為だ。
こういった行為が、同様の活動に悪影響を及ぼすことを考えれば、まったく同情の余地はないし、決して許されることでないのは言うまでもない。
でも、震災から3年も経ち、こういうことをしてでも、世間の関心を呼ばないと、忘れられてしまうのでは?という焦りや恐怖感に繋がってしまったのではないか?…という気もしている。
もちろん、こんな馬鹿げたことをしてまで、震災復興に注目して欲しいと思う人なんて誰もいないはずだし、弁解の余地もないけれど。