3824 誰もが初心者だった時代

PC・携帯・ネット,物思いに耽る(雑感)

知る人ぞ知る、ある病院のサイトの閉鎖が話題になっている。

何人来たか分かるカウンターや、グリグリ動くgifアニメーション、決して格好良くないオリジナルアイコンなど…

初めてこのサイトを見たときには、このカオスぶりに、腹を抱えて笑ったのを思い出した。

目がチラチラするし、このページを開くと、なぜかいきなり「太陽にほえろ」のメインテーマが流れてくる。

やりすぎるとこうなる…という見本みたいなサイトではあったが、かつて、これほどではないものの、似たようなサイトはいくらでもあった。

このサイトが作られたのは、1998年。

インターネットの黎明期だ。

新しい技術が次々と登場していた時代だったのに、当時、あまり情報がなかった。

Googleも日本でのサービス開始前で、インターネットで気軽に検索して調べるという発想もあまりなかったような気がする。

このころは、誰もが初心者だった時代…だった。

でも、手探りで試す…という楽しみがあった。

いまでは、インターネットは当然だし、作ろうと思えば綺麗なテンプレートも豊富にあるし、そんなサイトをわざわざ作らずとも、さまざまなSNSで、より気軽に自分のページを作ることができるようになった。

けれど、個性というか、そのサイトを作った人の性格のようなものは、昔のほうが強く出ていたと思う。

ちなみに、この病院のサイトよりも、僕のサイトの方が1年早く始めている…というのは、ちょっとした自慢?だが、当時のサイトイメージは、残念ながら、失われている。

いまから思えば、きちんと残しておくべきだった。キャッシュに残っているものでもっとも古いのは、2004年12月6日だった。

意識して残さなければ、サイトなんてあっという間に消えてしまうのだ。

時代を感じさせるこの病院のサイトを「ウェブ遺産」に…という声があるというのも、分かる気がする。

久しぶりに目をチラチラさせたながら、インターネット黎明期だったからこその楽しみ…って、あったよなぁ…なんて、懐かしく思い出した。

そんなことを考えちゃうようのは、やはり、歳を重ねた証拠…なのかな?

Posted by ろん