3803 よくある偶然
偶然とは、辞書によれば、「何の因果関係もなく、予期しないことが起きたり、思いがけないこと」を指すらしい。
例えば、1ヶ月に1日しかないできごとに遭遇するというのは、一般的に、「偶然」だと思うのだけど、これが何度も起きるとなると、偶然とは言えなくなる。
会社帰り、今日どうしても行きたかった図書館に向かった。
公園に隣接して建つ図書館は、夜になると、窓から蛍光灯の光が漏れるので、薄暗い公園の端からでも、よく目立つ。
…が、今日は、まったくその存在感がなかった。
この時点で、ピンと来た。
もはや、図書館前にたどり着く必要もない。
また1ヶ月に1度しかない休館日に遭遇したのだ。
「なんで?」
思わず独り言をつぶやく。
以前も、まったく同様のことがあって記事にしたよなぁ…と思ったら、3年前の4月だった。
このときも、偶然に行ってしまったことを悔やんでいたが、今日は、あれから、何にも学んでいない自分に苛ついてしまったと同時に痛感した。
偶然というのは、よくある場合もあるのだと。
