3683 鶴見線ぶらり…でもない途中下車の旅(その4)

街歩き,鉄道

朝から丸一日歩き回って、そろそろくたびれてきた。

ここまで来て、歩いてきたルートがややこしくなってきたので、これまで歩いたルートと、このあと歩く部分も含め、簡単な図にしてみた。

かえってややこしくなった気もするが、実線は電車、破線は徒歩だ。

もし「鶴見線の見どころランキング」なんてのがあるとしたら、これから向かう、国道駅は、当然上位に来るはずだ。

ここは入口からしてすごい。機銃掃射を受けた銃弾の痕が生々しく残っている。

橋脚のガード下がアーチ状になっていたり、独特で時代を感じさせる看板があったりと、ちょっとした異空間に紛れ込んだような、不思議な感覚を覚える。

建設当初からほとんど変わってないとのことで、本当に当時の雰囲気そのまま…ということになる。

僕が、この雰囲気に惹かれるのは、この駅が、1930年(昭和5年)10月に開業という時期かもしれない。

以前から、この時期に造られた建築物に興味のある僕としては、必然だったのかも。

鶴見駅を発車した電車が急カーブを曲がって、ホームに進入してきた。


次の目的地は、鶴見線の見どころランキングのおそらく1位と思われる海芝浦駅。

今日2度目の景色を見つつ、扇町に向かう線路を分かれ、電車は、海芝浦支線へ。

新芝浦駅を発車すると大きく右に曲がり、車窓の左側に海が見えてきたところで、終点海芝浦駅。

改札の外は東芝の工場しかない駅だったが、いまは東芝の計らいでちょっとした公園ができている。

沖縄のお店で買ったサーターアンダギーを食べつつ海を眺める。

風は強いがいい天気だ。鶴見つばさ橋がよく見える。

まだ15時半前だというのに、すっかり夕方のように、影が長くなっている。

もうちょっとのんびりしたかったが、滞在が許された時間はわずかだ。 折り返しの電車に乗らないと、1時間ほど待つ羽目になる。

折り返しの鶴見行きに乗る。

今日予定されていた見学はほぼ終了したので、そのまま鶴見に帰ってもいいが、乗ったことのない南武線浜川崎支線に乗るために、浅野駅で下車し扇町行きの電車を待つ。

時間はあるので、駅舎を見たり、写真を撮ったりして過ごす。

日中は暖かかったが、急に冷え込んできた。

海芝浦に行く途中で見掛けた猫ちゃんたちを、モリちゃんが写真に収めていたので、じゃあ僕も…と思ったら、逃げられた。

そうこうしているうちに、扇町行き電車がやってきた。

浜川崎駅は鶴見線と南武線浜川崎支線の乗換駅だが、もともと別会社だった経緯からか、道路を挟んで向かい合うようにして駅舎が離れている。

乗り換えしやすいようなダイヤになっているわけではないので、とりあえず待つ。

ホームの横をタンク貨物列車が通り過ぎた。

ここでは貨物が主役なのだ。

 

わずか数分ほどで、南武線浜川崎支線の始終点の尻手駅に到着。

尻手駅から南武線で一駅乗れば、川崎駅だ。

あとは京浜東北線に乗って東京方面に戻る。

かなりの距離を移動したが、振り返ればあっという間だった。

モリちゃんもおつかれさまでした。

Posted by ろん