3602 鯉降渓谷鉄道(鉄道模型)リニューアル工事計画について

模型(鯉降渓谷鉄道)

2007年3月に“開業”したNゲージ鉄道模型の「鯉降渓谷鉄道」は、その後5年、あまり進化することができなかった。

理由はいろいろある。

ここから話は、かなりマニアックになるというか、“その筋”の方にしかわかりにくい内容になってしまうことをお許しいただきたい。

これが、現在のレイアウト。

配線図では、鯉降渓谷駅が行き止まりのようになっているが、実は線路は延びていて、麓からさまざまな列車がやってくるという想定。

この駅から先は、急カーブと急勾配が続くので特別に対応した列車でないと乗り入れることができない。

これは、小田急線の車両と箱根登山線の車両が出会う、箱根湯本駅がモチーフとなっている。

鯉降渓谷駅を出発した列車は、急カーブと急勾配、トンネル、鉄橋を越えて、鯉降観瀑台駅に到着する・・・。

で、模型の作りとしては・・・単純に往復するだけの運転しかできず、実はちょっとつまらない。

さらに、ひとたびトンネル内で脱線すると救出が難しかったり、建物や駅などに照明を追加しようにも、半分取り壊しながらでないと、作業ができないような構造だったり・・・と、作り上げてから、不満がいろいろ出てきた。

僕自身、これが初めての鉄道模型固定式レイアウトだったこともあり、作る過程で得た知識や、完成してから思い知らされたのだ。

不満がありながらも、せっかくできあがったレイアウトに対して、手を入れるのを躊躇っていたのだが、先日、当初のこのレイアウトを設置予定の場所を変えることになり、多少広くすることができる…というチャンスがやってきた。

このチャンスを生かし、これまでなしえなかった希望を含めた、新レイアウト案を考えてみた。

これまで、750mm×390mmだったレイアウトのサイズが、890×440に変更されたことで、多少余裕ができた。・・・とはいっても、たった14cmではあるけど。

そこで、こんな感じで考えてみた。

従来の配線は踏襲したものの、あらたにレイアウトを周回する路線を追加した。

以降、識別するため前者を“登山線”、一周する路線を“平坦線(周回線)”と呼ぶ。

わかりにくいので、登山線と平坦線を分離して図に示す。

まずは平坦線区間を抜粋。

特徴としては、曲線半径の大きいエンドレス(当社比)で構成され、鯉降渓谷駅で列車交換ができ、列車によっては登山線に乗り入れることができるようになっている。

続いて、“登山線”区間。

鯉降渓谷駅を出発した列車は、これまで同様に、急カーブと急勾配、トンネル、鉄橋を越えて、鯉降観瀑台駅に向かうが、鯉降観瀑台駅には2本の列車が停車できるホームを用意する。

一部繰り返しになるが、リニューアル工事のねらいをまとめてみる。

1.半径177mm(一部140mm)、高低差の小さい“平坦線(周回線)”建設
→ 20m級車両(一部)も運行可能で、運転可能車両の自由度が増す

2.鯉降渓谷駅の2面3線化と鯉降観瀑台駅の1面2線化
→ 列車交換運転や比較的複雑な運転も可能

3.全線20m級2両分、Bトレ級4両分のホーム有効長を確保
→ 将来の乗り入れ車両の選択肢が増える

4.夜間照明の対応
→ 建設当初から全建物に照明導入でリアルな情景に

・・・と、まぁ、かなりマニアックな?話になってしまったが、コンセプト決めはとても大事で、これに基づいて、ちょっとづつ、楽しい世界を作っていきたい。

線路の配置は大きく変わっていないが、位置によっては、線路が3層に重なって、これまで以上にダイナミックなレイアウトになるはずである。

まだ、いろいろと計画中のものもあるので、具体的になったら、また紹介したい。

 

Posted by ろん