3544 10月11日

物思いに耽る(雑感),社会・政治・事件

今日知ったニュース(Web魚拓によるキャッシュによれば、「自殺は学校でのいじめが原因」として、自殺した娘の両親が、通っていた中学校を管理する北本市や国に損害賠償を求めていた裁判で、東京地裁は両親の訴えを退けたという。

「いじめがあったと認めることはできない」として。

当時の状況(Web魚拓によるキャッシュを知ると、ろくな調査もせず、いじめはなかったとして、まったく責任を取ろうとしない学校は、いま話題になっている大津の事件とうり二つだ。

それなのに、裁判所の判断は「あえていじめを隠す意図で調査報告を行わなかったという事実は認められない」というのだから、本当にどうかしている。

こういう事件こそ、裁判員裁判で“市民感覚”の判断が必要だと思う。

このニュースを調べていたら、担任が「偽善者にもなれない偽善者」と罵り、生徒を“自殺に追い込んだ”、福岡県筑前町立三輪中学校いじめ事件は、2006年の“10月11日”に発生したことを知る。

そして、大津の事件は2011年の“10月11日”。

2005年10月11日 埼玉県北本中学校いじめ自殺事件発生
2006年10月11日 福岡県筑前町立三輪中学校いじめ事件発生
2011年10月11日 滋賀県大津市立皇子山中学校いじめ自殺事件発生

いずれも、なぜか10月11日に事件は起きている。

いじめの問題は、けっして特別なことではないと、まるで中学生が自らの命と引き替えに訴えかけているようだ。

いま、まさに、いじめられている子は、この事件をどう見ているだろうか?

担任もダメ、学校もダメ、教育委員会もダメ、警察もダメ、裁判所もダメ…

自殺して一番損をするのは、自分や身近な家族だということがよくわかるだろう?

死ぬな!生きろ!という言葉を投げかけるのもつらくなるニュースが続く。

Posted by ろん