3405 東京都港湾局専用線跡を歩く(その1)
江東区晴海付近から豊洲にかけて、東京都港湾局専用線という貨物線が通っていた。
もう20年以上も前に廃止されていることから、すでに、ほとんど遺構はなくなってしまっている。
しかし、地図をたどっていくと、かつてそこに線路があったことが想像できる雰囲気は残っているのだ。
暮れも押し迫った12月30日、その線路跡を歩いてみた。
建設中の環状二号線の橋が見えた。この道路は、汐留から虎ノ門方向と繋がることになる。
かつて、線路が通っていたはずのところには、倉庫が建ち並んでいたが、建物は当時のものだろうか?
倉庫群を抜けたところは、何とも意味深な空き地が…。ここに線路があったのは間違いないだろう。
この先まで行こうと思ったが、時間切れ…で、またいずれ…ということに。
翌年1月2日の今日、深川七福神巡りのあとに続きを歩いた。
初めて完全な貨物線の遺構があった。晴海橋梁は、東京都港湾局専用線で最もよく残っている遺構だろう。
線路も残っていて、見ているだけで、なんだか興奮してくる。
せっかくここまで完全に残っているのだから、産業遺産として紹介しながらきちんと保存して欲しい。
しっかり残っているのは嬉しかったが、残念だったのは、逆光でよく見えなかったということだった。
その先は、完全に線路があった場所すら分からないくらいに、再開発が進んでいた。
わずかに、車輪のモニュメントが、かつてここに線路があったことを思い起こさせる。
豊洲のららぽーとはすぐそば。
約10年ほど前、近くのビルから、偶然この付近を撮った写真を見つけた。
線路はなくなっているものの、当時は、しっかり貨物線とわかる状態が残っていたことがわかる。
で、あたりはすっかり暗くなり、またまた、時間切れ。
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