3329 7年
今年で14年目を迎えた、わがホームページ(ウェブサイト)やブログと比べて、mixi、GREEといったSNSはどうもなじめない。
mixiも、GREEも、アカウントを作ったが、継続して利用することはない。
mixiは1年程度?、GREEに至っては、ほんの数ヶ月程度でやめてしまったように記憶している。
GREEでは、全然似てないアバターを作り、少しつりゲームをしただけだった。それなりにおもしろかったような気もするが、何をするにしてもお金が掛かることがわかって、興味が急速に薄れたというのも、やめてしまった理由だ。
こんな話が話題になっていた。
ゲーム開発者向けのイベントで、GREEの開発責任者がこう述べたのだ。
収益化モデルの構築には,失敗に意味があることをきちんと演出することが重要であり,有料アイテムは見た目に効果が分からないとダメだという。「細かなゲームバランスよりも,課金機会の演出,効果の演出のほうが大事」と岸田氏は指摘する。
有り体に言えば、ゲームの内容よりも、いかにお金を出すきっかけを作るか?ということが大事…ということだ。
ここまで、潔く言われると、むしろ清々しいが、なんとなく、寂しい気がしたのは僕だけだろうか?
…というのも、このGREEというSNSは、創業者が個人の趣味から始めたサービスで、当時、それと紹介する記事を読んだ記憶が、はっきりあったからだ。
探してみたら、まだ残っていた。2004年7月30日の記事だった。
ソーシャルネットワーキングサイト「GREE」を“趣味”で開発・運営している田中良和さん(27)は言う。GREEは、7月29日現在で7万1364人が利用する国内最大規模の無料ソーシャルネットワーキングサイト。ユーザーからの招待があれば、誰でも無料で参加できる。7万人超のコミュニティサイト。企業が維持するのも大変な規模だが、開発やサポートは田中さん一人だ。田中さんはある大手IT関連企業の社員。といってもGREEは仕事とは無関係。作業は終業後や休みの日などに行う。サーバ費用などはすべて自己負担だ。
(中略)
でも、それでいい、楽しいから、と田中さんは笑う。「町を作っている感覚。『シムシティ』リアル版みたいな。今日はビルが建った、今日は線路が通じた。住民は今日も幸せだった、みたいな」。
詳細は本文に譲るが、こんな人生の楽しみ方もあるんだな…と、とても印象的な記憶だった。
写っている写真の表情も、にこやかで親しみやすい気がした。もちろん、僕の勝手なイメージだったけど。
それから7年。7万人だった会員が、1億人を超えたという。
「会員数はすでに1億人を超えた。次は3億人を目標にしたい」― 田中良和代表取締役社長は、2012年6月末までに会員数3億人を目指す考えを示した。国内で3000万人、海外で2億7000万人を見込む。
(中略)
さらに田中氏は、今後数年で売上高を2000億~3000億円、ユーザー数を5億~10億にまで成長させ、「FacebookやTwitterに並ぶメディア企業」にグリーを成長させると意気込んだ。
ここに写っている写真からは、最初に見たときのような柔らかい表情は消え、厳しい顔をしていた。責任ある立場なんだから、当然だろうけど。
たった7年で、人って変わるんだなぁ…と、まったく面識のない人に対して、そんな思いを持ったのだった。