3307 「なんでもいい」という責任
今日、自宅への帰りがけ、なにか“おやつ”でも買っていくことにした。
これといって何を買っていいか決まらなかったので、おじゃこに相談するとなんでもいいという。
なんでもいいというのが一番困る。
実際僕もことあるごとに、「なんでもいい」と言ってしまうので、人のことは言えないが。
以前、同僚から聞いた話をふと思い出した。
そのとき聞いた彼氏との喧嘩の理由が、この「なんでもいい」という彼女の答えだったという。
何を選ぼうとしたときの「なんでもいい」と言ったのかは定かではないけど、彼は「なんでもいいではなく、もっと考えてくれ」と言ったらしい。
もちろん彼女の方も、何にも考えていないのではなく、、彼の好きなものでよいというつもりだったのに、文句を言わたものだから、気分はよくない。かくして、喧嘩となったわけだ。
つい言ってしまった彼の気持ちもわかる。
「なんでもいい」と言われた側は、頼まれたからには、それなりの結果を出したい。ベストソリューションを提案したいと思う。
そういうことに、どうも負担を感じてしまう気がする。
でも、実際は、そこまでプレッシャーと感じることはない…はずだ。
「なんでもいい」と言う側からすれば、本当になんでもいいのであって、仮に相手に任せたことで不本意な結果になったとしても、それは任せた方にも責任があるのだから、結果に対しては、とやかく言われる筋合いはないはずなのだから。
「なんでもいい」というオーダーは、言う側も言われる側も双方に責任が発生するのであって、どちらかが困ってしまう必要はない…と考えるのは、理屈上の解。