3308 夏の終わり
昨日は、かなり強い雨が降っていたようだったが、会社の中にずっといたから、あまり天気の変化を感じなかった。地震もあったようだったが、ビルが免震構造のせいか、そもそも大きな地震でなかったせいか、緊急地震速報で地震に気がついたくらいで、あまり揺れを感じなかった。
19時過ぎに会社を出ると、外はなかり涼しくなっていた。朝までの暑さがウソのよう。
夜は、久しぶりに、エアコンをつけずに就寝できた。
今朝。どんよりとした曇り空だけど、雨は降らなそうだ。
そうだ。ちょっと歩いてみよう。
昨日までの暑さだったら、そんなことは考えられない。
先週くらいから、セミのなきがらを、あちこちで見かけるようになってきた。
マンション建設現場の囲いにへばり付いたまま事切れたセミが、なんだか痛々しい。
聞こえてくるセミの合唱も、こころなしか元気がない。
空気がひんやりとしていた。
近所の工場に、朝顔が咲いていた。
朝顔は、夏の季語かと思ったら、秋の季語らしい。
暦の上では秋…というのは、季節の変わり目での挨拶だけど、いよいよ夏も終わりなんだ…という気分になってくる。
土曜日朝6時過ぎ。
散歩する人はかなり多かった。
ぶらぶらあてもなく歩いていたら、何か視線を感じた。
野良猫だった。
慣れているみたいで、近づいてみると、向こうも近づいてきた。
決してかわいい猫ではなかったが、どこか愛嬌のある顔立ちだった。
この猫も、秋の到来を感じているのだろうか…なんて、どうでもいいことを考えながら、家に帰った。
たった10分ほどの散歩だったが、なんだが、ちょっと有意義な時間だったような気がする。