3198 どっちつかず
混雑した駅のコンコース。
人の流れに乗って歩いていくのだが、周囲に比べて、自分の前を歩く人の動きがやたらと遅いときがある。
そんなときは、こういう人は、ほぼ間違いなく携帯電話を見ながら歩いている。そのために、歩くスピードが落ちているのだ。
これはかなり迷惑な存在で、周囲の状況が見えていないことから、向こうから来る人の流れをも乱してしまうこともある。
こういう人を見ると、無駄にイライラしてしまう。
どれだけ急ぎのメールなのかわからないが、メールを見たいのならば、歩くのはやめた方がよい。
先に、メールのチェックをして、その後に歩いた方が、落ち着いてメールを読めるし、目的地にだって確実に早く着けるはずだ。
どっちつかずが一番よくない。
でも…。実はこういうことは、よくあるような気がする。
2つ以上のことを同時並行的に行おうとして、結局、なかなかどちらもうまく完遂しない…なんてことが。
かつて…小学校の校庭にいた像のことを思い出した。
二宮金次郎(二宮尊徳)…
彼は、薪を運ぶ途中、その時間を惜しんで本を読んだ…とされているが、どうやら、実際にはそうした事実はないらしい。どっちつかずが成功するわけではないのだ。