3191 震災17日目
今朝、いつものように見ていた新聞の、この面を見たとき、思わず絶句した。
「亡くなられた方々」が新聞の1ページ全面を使って、びっしりと載っていたのだ。
ここ数日、毎日新聞の一面を使って載っているものだが、今日あらためて、ひとりひとりの名前や年齢を見たのだ。
生まれたばかりの赤ちゃんから、90歳を超えるお年寄りまで…あらゆる世代の人たちが犠牲になった。
同じ名字がずっと並んでいるのは… 祖父、祖母、父、母、息子、娘…おそらく家族全員だろうか?
まさか、2011年3月11日に人生を終えるとは思ってもみなかったことだろう。4月から新しい生活が始まる人もいたかもしれない。
もっと無念だったに違いない。生きたかっただろう。
この、亡くなられた方々のことを考えたら、混乱に乗じて便乗値上げをしたり、こんな記事をブログに書くなんてことはないだろう。
昨日、ビートたけしの出演する番組で、ちょっと怪しげな肩書きを持つ人のブログに書かれたような記事が紹介されていたそうだ。
彼のブログには、これまで自分が自分の著書の中で、警鐘を鳴らし続けてきたことが現実のものとなった…みたいなことが書かれている。
正直まったく心に響いてこなかった。
そして、最後に、どう見ても“心のこもってないエール”を見て、悲しくなってきた。
列島は、まだまだ揺れが続くだろう。
生き抜け!日本人!
二十一世紀は、はじまったばかりである。
いま被災地では想像を絶する凄惨な状況になっているというのに、自分は、はるか遠くに逃げておきながら、よくそんなことが言えるな…と。
やはり、非常事態では、人間の本性が見えてくる。