3184 震災11日目

日常生活,社会・政治・事件

今日の東京は朝から冷たい雨が降り続いている。

あらためて、ふと思うのは、人は、緊急事態になったとき、本当の自分をさらけ出してしまうものだ…ということだ。

天罰だとか、地震があってよかっただとか…、こうした誤解を招きかねない発言は、ある意味、本音を言っているのだろう。本人の真意が伝わっているかどうかは別として。

その一方、本音は別のところにあるのではないか?と思うことも…。

国会議員がわざわざコンビニへ“視察”に行くというのは、本音では、その本人もこれに意味がある…とは思っていないのではないだろうか?(あくまで勝手な想像だけど)

この週末、首相が被災地に視察に行くという予定が組まれていたそうだが、現地の天候の悪化で中止になったという。

まだ被災地には、必要な物資が届いていないというニュースを見聞きする。まだ全体の被災の状況すら判明していない場所も多いという段階で、首相が乗り込んでいく必要があるだろうか?

地震発生直後、テレビ各局でニュースを伝えるアナウンサーたちが、ヘルメットを被っているのを見て、思わず吹き出してしまった。

まぁ、余震で、上からものが落ちてこないとも限らないのはわかる。けれど、その後ろに写るスタッフたちは、誰ひとりヘルメットを被っていないのを見ると、やっぱり、パフォーマンスでしかないんだな…と、テレビを見ている人たちは、誰もが見破ってしまう。

本音や建前、パフォーマンスなどができるのは、彼らには“余裕”があるからだろう。そして、僕自身、震災以来、こうしたことを書いているのも、実のところ彼らと同じなのだ。

当然ながら、いまの被災地では、そんなことに付き合っている暇はない。不謹慎だなんて考えている暇はない。

いまは、「被災された方々にとって必要なこととは何か?」を考え、自分なりに協力できれば、それで十分なのではないかと思うし、僕も、自分にできることはした…つもり。

その上で、できるだけ普通の生活をする、そして節電をする、これでいいはずだ。

これが“不謹慎”の一件で考えた、いまの結論。

Posted by ろん