3142 芸能人御用達
新聞広告やテレビCMなどで、
「私、○○○○も使っている」
…といった感じで、芸能人も愛用者でであると宣伝するケースがよくある。
宣伝方法としては、かなり古典的ではあるが、インターネットも普及して、広告の形が多様化しているにもかかわらず、まだまだすたれないのは、効果がそれなりに大きいからだろう。
同様に、同じ商品やシリーズを、複数の芸能人を使う広告も多い。それぞれの芸能人を支持する複数の世代に訴えかける狙いがあるのだろう。
ただ、見ていていつも思うのは、彼ら(芸能人)が使っているから、自分たち(消費者)が使う…という論理に違和感を覚えずにいられないのだ。
例えば、化粧品や美容用品といった広告の場合。
使用しているのは事実だとしても、広告されている化粧品や美容用品以外で、どういった商品を使っているか?という状況は、当然ながら伝えられることはない。
つまり、広告している商品ではなく、他の化粧品の効果の方が大きいとも考えられるからだ。
ダイエットにしてもそう。
その商品だけで痩せたかどうかはわからない。むしろ、食生活を変えたことで痩せたのかもしれないし、その商品は、痩せたことに影響してない可能性すらある。
芸能人が使っていれば、安心とは言えない。
何か問題があったしても、芸能人は「知りませんでした」と言って、その商品との関係を簡単に否定するというケースは枚挙にいとまがない。
誰々が使っていたという安易な理由ではなく、自分自身の目で商品を確かめたいものだ。