5693 選択肢
会話やメールで、わざわざ人を苛つかせたり、困惑させることをする人がいる。
当然、意識的だし本気で言っているのだろうが、おそらく“悪気”はないと思う。
それに、実際、内容自体は、むしろ正しいことを言っている。
しかし、ことさら厳しい言葉を選び、他人を“攻める”ことで、自分の主張を貫こうとする姿勢が垣間見える。
これは、正解でも不正解でもなく、あくまで選択肢のひとつにすぎないということだ…と、頭ではわかっているつもりだけど、自分は決して選択しない行為のせいか、逆の立場に立つと、どうしても戸惑ってしまう。
その戸惑いが、仕返ししてやろうかとか、嫌みのひとつでも言ってやろうか…といった発想につながってしまい、自分の器の小ささを自覚する羽目になる。
一方で、こうした対応しかできないという状況になったのは、その人がそうした選択肢を選ばざるを得ない環境で生きてきたということも事実で、僕からすると、それは気の毒にも思える。
もっとも、こんなことを悶々と考えること自体、時間の無駄なんだろうな…と思う、金曜日の夜。