2873 ぶら見+駅ハイ(渋谷あたり)

旅行・見学・イベント

昨晩からひどい風と雨だったから、今日の「駅からハイキング」に行こうかどうしようか迷った。しかも、朝から列車の運休や遅延がひどかったし。

でも、午前8時を過ぎたあたりまでに、すっかり晴れ上がったので行くことにした。今日のスタートは渋谷駅。

ただ主催するJR東日本でも、今朝未明までの強風に警戒したらしく、今日はゴールを設けない掲示があった。もっとも、ここ最近は勝手に指定されたコース以外を歩くので、ほとんどゴールしたことがないけど。

午前10時56分。渋谷駅を出発。

東急東横線渋谷駅が見える。この渋谷らしい独特の屋根を見られる期間はそう長くはない。

すぐに指定されたコースを外れ、並行した細い道を歩く。

ちょっと変わった古い建物だなと思って写真を撮っていたら、その建物にこんな貼り紙が…

「供給公社は移転していません」

 

移転したという貼り紙はよく見かけるが、移転していないというのは初めてだ。こういう貼り紙をするというのは、間違える人がいるからだろうが、何があったというのだろう?

裏道の方が、おもしろい発見はしやすい。建物ひとつ取っても、独特の意匠を見つけると嬉しくなる。

このあたりの住所は、神宮前。おそらくかつては“地上げ”もすごかったのかもしれない。その名残のような貼り紙や看板をいくつも見かけた。

こうした掲示をしなければならないほどの事情があったのだろう。

かつて、土地は必ず値上がりし、決して値下がりしない…という“神話”が、まことしやかに言われていた時代が、たしかにあったのだ。

ちょっとしたディスプレイも見ているだけで楽しい。これは美容室の“看板”

本来のルートから大きく外れていたが、ふたたび、キャットストリートで一緒になる。猫がたくさんいたというのが由来のこの道の下には、渋谷川が流れている。

宮下公園、山手線のガードをくぐって、電力館へ。行くのは今回が初めて。

ちょっとベンチで休憩させてもらってから、館内を見学。電気に関する情報を実物や模型を使ってわかりやすく説明してくれる。

かつて実際に使われていた水力発電所のプロペラと比較すると、ダミーの小さいこと!

電力会社にとって、原子力発電所に対する理解を深めてもらうことは、至上命題ということもあって、かなりの場所を割いていることからも、力を入れていることがわかる。

原子力発電所で使われる燃料の最小単位である、ペレット(直径・高さ1cm)たった1個で一般家庭8ヶ月分の電気生み出すエネルギーがあるそうだ。

原子力発電については、知っているつもりだったけど、こうしてあらためて具体例で示されると、あらためて納得させられることは多い。

東京電力のPR施設だけあって、オール電化推進の宣伝が目白押し。料理の鉄人のパネルは懐かしい。イメージキャラクターのでんこちゃんグッズなどが売られていた。

 

さすが渋谷。

迷い猫の捜索に、探偵事務所を使うとは…。

いや、もしかして別に土地柄なんかじゃなく、最近は、こういうことは少なくないのかも。

ルートを外れて歩くので、道に迷いやすい。

たまたま道を外したときに、意外なお店を見つけることもある。

つい最近オープンしたという雑貨屋。別に何を買うというのではないけど、なんだか得をした気分になる。

国立代々木競技場…代々木体育館にやってきた。本来のルートは明治神宮に行くことになっているが、寄らずに進路をふたたび渋谷に向ける。

春の高校バレーをやっているらしく、とおくに“バボちゃん”の姿が見える。

そして門には、不思議な貼り紙が…

「この周辺には入場列先頭は作りません」

 

これは誰が誰に対して何を言いたいんだろうか? 行列を作るのはイベントへの来場者だろう。

であれば、「作りません」ではなく「作らないでください」が正しいだろう。

イベントの主宰者に言いたいのであれば、「作りません」ではなく「作らせないでください」だろう。

「作りません」ってことは、自分自身の主張のように見える。この貼り紙を見た人にしてみたら、「じゃあそうしろよ」と言うしかない。

そういえば、このあたりを歩くのは初めてかもしれない。

代々木体育館を後ろ?から見たら、まるで、魚のエイを後ろから見たような面白い形をしていることに気づいた。

実を言えば、魚のエイを後ろからあまり見たことはないが、たぶんそんな感じだろう。

周辺はフリーマーケットやエコに関する展示即売会など、かなりの人出で賑わっていた。

 

渋谷区役所をかすめて、ふたたび渋谷の中心部へ。

渋谷といえば、やはり渋谷センター街は欠かすことはできないだろう。昼も夜も大賑わい。そこから歩いて10分も経たずに行けてしまうのが、高級住宅街の松涛地区だ。渋谷はいろいろな表情を持っている。

英語で公園名が書かれているのも、渋谷らしさか?

 

本来のコースを、かなりはしょって歩いてしまったが、最後に訪れたのが、「西郷山公園」。

その名の通り、西郷隆盛の弟の、西郷従道が住んでいた屋敷があったという。

 

それほど広い公園ではないが、多くの人たちが思い思いに利用していると行った感じで、賑わっていた。

条件が良ければ、ここから富士山が眺められるらしい

展望できる場所から、一番目立つところにあったのが、これ。

さすがは鹿児島。

寄贈  溶岩 白砂  鹿児島市

 

 

そろそろくたびれてきたと感じて、渋谷駅に向かう途中。ふと、引っかかる絵を見つけた。

 

これは、たしか、「独占!女の60分」で使われていた、キャラクターデザインではないか?

もう知ってる人は少ないだろうなぁ。土曜日小学校が午前中で終わって、帰ってきてすぐにテレビを付けるとやっていたのが、この番組。独特のテーマソングと、このマーク、番組全体のテンションの高さなど、今でも強く印象に残っている番組だ。

ふたたび、渋谷川を渡る。

ゴールの渋谷駅JR新南口は、近い。

ただ今日は先述の通り、ゴールを設けていないので、特になんの手続きも、感慨もなく終わってしまった。

これまであまり歩いたことのない場所だったから、いろいろな発見ができて楽しかった。駅からハイキングといったイベントでなくても、また歩いてみたい。

Posted by ろん