見学に行ってきた。/小島 健一
見学に行ってきた。―巨大工場、地下世界、廃墟… (MARBLE BOOKS) 小島 健一 マーブルトロン 2008-03 |
できることならば、僕も「写真の現場に居合わせたい!」と思うような写真が、見開き1ページで60枚掲載されている。
見たこともないようなすごい光景が、すぐ身近なところに、いま、この瞬間も存在しているという事実を想像するだけで、ワクワクドキドキしてくるのだ。
自分の手には負えないような、巨大な人工構造物や大自然の力強さに圧倒されるとき、自分という存在の、あまりのちっぽけさに、ただただ呆然とするばかり。すべてを忘れて“無”の境地になれそうな、そんな感じか。
社会科見学がちょっとしたブームになっているが、ただ珍しいものを見たいという人もいるだろうが、僕と同じように、“呆然となれる瞬間”を味わいたいという人も、実は多いのではないだろうか。
実は、ここで紹介されている場所へは、いくつか、すでに訪れたことがある。