ヒトは、こんなことで死んでしまうのか/上野 正彦
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ヒトは、こんなことで死んでしまうのか 上野 正彦 インデックス・コミュニケーションズ 2004-09-07 |
“死体ネタ”?というジャンルがあるとしたら、検察医として二万体の検死を行ったこの人の右に出る人はまずいないだろう。
ヒトはどういったことで死んでしまうのか、死んでしまったヒトはどうなってしまうのか…といった、いずれは100%経験?する死について、詳しく説明している。
この中で「鼻血でも死ぬこともある」…なんていう話を読んだ直後のニュースで…
司法解剖の結果、死因は、鼻血で気管がふさがれた窒息と、顔か頭を強く打ち付けたことによるくも膜下出血だった。
京都で殺人事件が発生し被害者の死因が本当に鼻血だったのだ。
あまりにあっけなく死んでしまったり、意外な死因も多いので、人間は死と隣り合わせに生きているということを思い知らされる。
読んでいてへぇーと思ったことをひとつ。最近は見なくなった水銀体温計。この水銀体温計が42度までしかない理由。人間の各部を構成しているタンパク質が、42度になると熱で凝固してしまい、元に戻らなくなる。ヒトは42度以上の体温になることはないから…というのがその理由らしい。
死に関するさまざまなトリビアを知りたい人、自分自身にとってもいざ!?というときのためにも、お勧めの一冊。
(★★★☆☆)