間取りの手帖／佐藤 和歌子
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間取りの手帖 佐藤 和歌子 リトルモア 2003-04 |
おじゃこがそうだけれど、別に家を買うわけでもないのに、やたらと間取りを見るのが好きだ。でも“間取り好き”!?という人は、少なくないようで、間取りからいろいろな想像をふくらませるのは、案外楽しいもの。
この本は、そうした間取り…特に、妙な間取りばかりを集めたちょっと変わった本。１ページに間取りひとつを載せて、一言ずつ著者がツッコミを入れている。
ほんとにこんな間取りなんてあるの？…なんて思ってしまうが、長年不動産広告から集めてきたという。
わら半紙のような紙質、わずか100ページほどの新書版サイズに、なぜか紐のしおりが２本。ブックカバーの裏が本書で紹介された全間取り一覧になってるなど、この本を手に取った僕の方からもツッコミどころ満載だ。
中には、玄関から屋内を通ってベランダにいたるまで一切の仕切りがなく、そのまま外に出てしまうような、作図ミスとしか思えないようなものもあるが、あまり堅苦しいことを考えてはいけない。
その妙な間取りから得られた二次元の情報を、そのまま受取って思いを巡らすのがいい。実際に自分が住むとしたら、この妙な間取りとどう格闘するか…。真剣に考えると、結構はまる。格闘中の間取りを“保留”にするときのために、紐しおりが２本も付いてるのかもしれない。