1674 レオナルド・ダ・ヴィンチ展

定点観察

 いつも出掛けるのは急なのだけれど「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」に行ってきた。
 レオナルド・ダ・ヴィンチ自身が書きためてきた手稿が日本で初めて公開されているというのを先日ポスターかなにかで知ったばかり。まだ11月13日まで公開されているとのことだが、思い立ったが吉日、早速行ってみることにした。
 六本木ヒルズは久しぶり。森タワー(考えてみたらヒネリのない名前だな)会場の森アーツセンターギャラリーは、森美術館とは別だったということは行って初めてわかった。

 意外や意外?結構なお客さんが入っていて、展示そのものがちょっと見にくかった。天文学や解剖学といったちょっと難しい内容のために、簡単な説明文だけでは理解しにくく、どうしても展示の前でたくさんの人が留まってしまうのは、致し方ないことだったかもしれないけど。

 手稿はなぜか鏡面文字で書かれている。鏡に映したときにちゃんとした文字になるという鏡面文字が使われているとは説明があったが、そもそもなぜ鏡面文字を使ったのか?という説明がなかった。
 帰ってからちょっと調べてみると、やはり謎は多いみたいで、こちらにわかりやすい解説があったのでぜひご覧になってください。→ lapis さんのサイトより、レオナルド・ダ・ヴィンチの鏡面文字について


手稿の部屋は真っ暗なので別の展示を…
(ほんとは撮影ダメかも?)

 500年前のあのレオナルド・ダ・ヴィンチが、実際に直接書きこんだ原稿が目の前にあるというのは、なんだか不思議な気分になる。あまりに貴重であるために、一年に一度一カ国でしか公開されないらしい。さらに、その展示ですら、作品保護のため、ほとんど真っ暗な部屋の中に置かれているのはもちろん、展示台に収められた手稿自体も1~2分に一度くらいしか明るくならないという感じなので、なかなかじっくり見ることはできない。二十数台?ほどある展示台のうち、つぎにどの展示台が明るくなるかわからないので、暗い展示室の中を右往左往する羽目になった。

 実際に、手稿を見てもとても理解できるものではなく、そこに直接書き込んだ、レオナルド・ダ・ヴィンチに思いを馳せるくらいだ。もちろん手稿がメイン展示なのはわかるけれど、もう少し彼の作品を三次元的に模型で表現して、目に見える形にしてほしかったかな。ほんの少しはあったけど、ほとんどオブジェ程度でしかなかったから。もうちょっとわかりやすい展示だったら、もっと他の人にもお勧めできるのだけど…

Posted by ろん