1675 ホワイトバンド

定点観察


写真と本文は全くの無関係です
今日の新橋駅付近

 ホワイトバンドを身につけている人を結構見かける。
 最初これを見たときは、これを購入したお金が寄付ということになってるんだろうな…程度に思っていた。今日から赤い羽根共同募金が始まったみたいで、胸元に赤い羽根を付けたおじさんたちを何人かみかけたが、日本では昔からこんな感じで、寄付したよという印みたいな羽があったのだから、その延長線上?くらいに思っていた。

 以前、そのホワイトバンドが流行はじめたころ、ホワイトバンド運動を推進する「ほっとけない世界のまずしさキャンペーン」のウエブサイトをちょっと見てみた。すると、300円のホワイトバンドのうち、本当の活動費に相当する部分はわずか30%に過ぎない!ということに、愕然としたのを覚えている。つまり300円で買ったホワイトバンドが、寄付に回されるのは、わずか90円でしかないのだ。だったらどこかの団体に300円寄付した方がましじゃないか…? なんて勝手なことを思っていたが、今日ふとそのウェブサイトを覗いてみたら、どうもそうじゃないらしい。ちなみに、最近ではかなり売れたため、寄付できる比率が高まり44%となっている。

200万本までの内訳(pdf) / 200万本以上の内訳(pdf)

 そもそもこの運動は「貧困をなくす政策をみんなで選択する」意思表示の証であって、これまでの募金活動とはちょっと違うという。寄付や物資の援助も重要だが、それ以上に大事なのが知らしめるという啓蒙活動であり、その結果貧困をなくす政策を選択するというのが目的らしい。もはや寄付だけでは、とてつもない貧困を救うことはできないところまできているのだ。

 僕はホワイトバンドを身につけてはいないけど、このホワイトバンドのおかげで、現状の問題を認識することができたので、そういう意味では、この運動の効果を身をもって体験したことになる。身につけている人もそうじゃないひとも、ぜひ一度、この運動のウエブサイトを見てほしい。デザイン優先のためか、ちょっと文字が小さくて、見にくいのが難点だけど。

Posted by ろん