1521 鉄道事故

定点観察

海外でも報道された

[] 857 鉄道事故

 この事故を知ったのは昼過ぎだった。 ときに信じられないような事故が起きてしまう。
 まず、亡くなられた方のご冥福と、怪我をされた方々の一日も早い回復をお祈りします。

 このような事故が起きると「安全神話の崩壊」という言葉が必ず出てくる。僕は、この神話という言葉を聞くたびに軽い抵抗を覚える。「神話」というと、どこか勝手に物語が作られたような「他人事」のような感じを受けてしまう。当然ながら関係者の相当な努力によって作り上げられてきたものである。鉄道関係者は決して、自分たちの安全について「神話」などと言うはずもなく、単にこれまで事故がなかったことに対して「神話」とマスコミが呼んできたに過ぎない。

 なにも「神話」などと神懸かったような言い方ではなく、「安全に対する信頼」という言葉の方が適切に思う。ただ今回の事故は、残念ながら信頼を失わせるには、十分な内容になってしまったかもしれない。僕は、鉄道というシステムに人一倍魅力を感じているだけに、今回の事故は本当に悔やまれる。

 電車がここまで拉げる(ひしゃげる)ことがあるのだろうか?と思うほどの形になっていた。まるで、アルミ缶を縦につぶしたみたいに…最近のアルミやステンレス製の車体の強度が、こうした事故に耐えられなかったんだろうと見た瞬間思った。かつての鋼鉄製の車体だったらここまではつぶれたりしなかっただろう。
 ただ、ここでいろいろ想像で考えても仕方がない。
 一刻も早くしっかりとした原因究明と、その結果を他の鉄道にもフィードバックできるよう鉄道事業者間の緊密な情報交換を望みたい。

Posted by ろん