1232 カルピス濃度

定点観察

中学生とか高校生くらいには、早く大人になりたいと思っていたが、結局大人になってみると、特に大したものではなく、むしろ子供に戻りたいくらいだ。別にそんなに深刻な話を書こうと思ったわけではなく、書きたかったのはカルピスの話。以前のカルピスって、瓶の裏に書かれた説明書通りに作ればいいとはいうものの、濃縮された原液を自分の手で薄めて作るという点で、商品としては未完成とも言える。最終消費者に最後の調整を任せていたのだ。当然最終消費者の立場や環境で原液の量と投入する水の量は微妙も異なっていたはずだ。今では、カルピスウォーターという、メーカーがそのまま飲める商品を提供しているが、以前は飲む人によって感じる味が違うという不思議な商品だった。大人になったら、自分の思い通りにカルピスの原液を調整しよう…なんて考えていたこともあった。大人になってみると、今度はもったいなくて、やはり思い通りにカルピスの原液を入れられないという、結局そんな感じ。(2004.6.11)

Posted by ろん