1669 カタカナ
何でもない言葉でもカタカナになるとちょっと意味深になることがある。毎週発行されているフリーマガジンR25キャッチコピーは、オトコを刺激する…と男をオトコと表現している。これだけで、なんだかただの男ではなく、男の本質をみたいなところを指しているような気がしてくる。
カタカナで表現する意義ってなんだろう?
他にもよく挙げられる普通名詞で、わざとカタカナで表現される言葉を思い出してみて、すぐに出てきたのが、「ヒト」とか「モノ」とか「カネ」なんて言葉。これらで共通する背景ってなんだろう?…考えてみると、やはりオトコと同じように、それぞれの言葉の本質というか、言葉そのものの意味を表しているような気がする。つまり漢字で書くと、ぶれてしまいそうな言葉、人によって解釈が異なるような場合に、カタカナにする傾向があるのではないか?という気がする。おそらく微妙な違いはあるものの、カタカナに対する感じ方は、近いものがあるんじゃないだろうか? だからこそ、このような使い方が多用されていると言えると思う。
なんだか面白いなぁ。「音」では同じ言葉なのに使う「文字」で雰囲気が変わるなんて。しかも誰が決めたわけでもないのに、日本語を使う人たちが共通して、同じような印象を持つなんて。そういえば、カタカナばかりでなく、ひらがなでもその言葉の持つ雰囲気を変える力がある。最近の市町村合併で新しい市町村名には、よくひらがなが使われるのも、そうした背景があるからこそだろう。「名前先行」の面も否めないけど。