目からウロコの幕末維新/山村 竜也

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目からウロコの幕末維新―「新しい日本」をつくろうとした志士たちの挫折と雄飛の日々! 目からウロコの幕末維新―「新しい日本」をつくろうとした志士たちの挫折と雄飛の日々!
山村 竜也

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新選組のファンは少なくないから、このあたりの時代については知られていることは多いと思うが、僕はあまり詳しくないので、この本で文字通り目からウロコの話をたくさん読ませてもらった。「日本はアメリカに不平等条約を押しつけられた」と学校で習ったが、その背景を知ると、押しつけられたとは言い難い面もあることがわかる。徳川慶喜がいとも簡単に政権を手放し大政奉還を行った背景には慶喜の誤算があったからではないかとか、旧幕府軍により、箱館(函館)を本拠地として樹立された新政権の閣僚の中に、ペリー来航の際幕府代表として応対した人物が含まれていたなんていうのも、歴史の皮肉というか運命というか不思議なものを感じずにはいられない。学校で習った”常識”を変える話がいっぱい。
(2004/5/8) 【★★★☆☆】 -04/05/08更新