694 季節の変わり目

定点観察

朝起きたときの気温、虫の鳴き声、空の雲の形や高さ・・・季節を感じる手がかりはいろいろある。「なんとなくわかる」というのではなくて、目で見てはっきりわかる変化は、会社と自宅を往復する毎日ではなかなか感じにくい。そういった中で、一番感じることができるのは、スーパーや書店といったお店だ。まず、「年賀状作成承ります」とか「年賀状カット集」といった「年賀状」に関わる商品や掲示が増えてくると、一年の終わりを否応なしに感じさせられる。結婚してからはやめてしまったけど、毎年、木版画の年賀状を作ってきていたので、この時期になると、大変な苦労をして作っていた頃を思い出す。あと、「年内休まず営業」という言葉。あと一年が終わるのに、2ヶ月以上も残っていても9月くらいからこの言葉を見ると、「せかさないでくれ」と言いたくなる。まだ、10月も半ばなのに、きっとどこかで早々と、クリスマスがやってくるのだ。そして「10月というのにクリスマスツリーがお目見えです」というニュースが流される。よってたかって、今年を終わらせようと、みんなで企んでいるかのように。

Posted by ろん