674 犬語翻訳機

定点観察

今朝の新聞から。犬語翻訳機なる商品が発売されるという一面広告を見た。最初、冗談かなにかかと思ったら、本当らしい。犬の首にマイクをぶら下げて犬の鳴き声をとらえ、コードレスの受信機に鳴き声を分析した結果を液晶表示するという。また、犬のしぐさを入力してそれが何を意味しているのかを分析したり、その日の分析結果を集計した結果からどんな感情を持っているかなどを知ることができるらしい。◆楽しいと言えば楽しいのだけれど、ゲームとしてではなくて、生き物としての犬に対してこういった機械を使うことに軽い抵抗を感じた。そして、この翻訳機が示した言葉や感情は、あくまで推測であって完全なものではない。もしこの翻訳機を使った子供たちがいるとすれば、どこまでそのことを理解できるのだろうか?当たり前だけど、本来は、このような翻訳機がなくても、犬の気持ちを理解しようと努力して、その結果、言葉を交わさずともお互いの気持ちを理解できたはず。そういう努力する気持ちを失わせないかな?小さな液晶に表示される言葉だけを信じてしまったら・・・◆この翻訳機を使った子供たちが、さらに犬の気持ちを知りたいと思うようになり、翻訳機を通すこと自体を面倒に感じるようになればいいのだけれど。

Posted by ろん