524 「特許電子図書館」で遊ぶ
昨日、仕事上でちょっと関連するサイトを見に行ったら、はまってしまった。それは、特許庁の特許電子図書館だ。日本のすべての特許や実用新案、商標などが登録されていて、誰でも自由に検索することができる。たとえば、PlayStationは、もちろんソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標だが、この登録状況を見るだけでもかなり楽しい。登録商標とは、商品の販売の際に、その商品の製造・販売元を示し、他の商品との差別化を図るために使用される、言葉、名称、シンボル、図案などのことで、消費者に混乱を招くような類似したマークを勝手に使用しないようにするための権利のこと。登録の際にどの分野(ジャンル)で使用する商標なのかを、登録する際に決める必要があるらしく、当然、テレビゲームとして他社が使用できないような登録はしてあるのだけど、非常に興味深いのが、その他のそれとまったく異なる分野(ジャンル)にも、商標登録されているところ。たとえば、「あんどん,ちょうちん,ガスランプ,石油ランプ,ほや,工業用炉,原子炉,火鉢類,ボイラー,ガス湯沸かし器,加熱器・・・」、「生け花の教授,空手の教授,着物着付けの教授,剣道の教授・・・」、「菓子及びパン,即席菓子のもと,アイスクリームのもと,シャーベットのもと」、「コーヒー及びココア,コーヒー豆,茶,みそ,ウースターソース,ケチャップソース,しょうゆ,食酢・・・」とかいう分野でも、PlayStationは使うことができないようになっているのだ。実際に、PlayStation生け花教室じゃ、ちゃんと教えてくれるのか心配だし、PlayStationウスターソースって言ったって、ちっとも美味しそうじゃないけど。◆それにしても、ありとあらゆる分野で、商標を侵害されることを想定しているなんて。恐るべし、ソニー。