554 「知識」雑感
僕は、知識というものは、どれだけ物事を知っているかということではなく、必要な情報がどこにあるのかを知っているかということだと思う。言ってみれば、単に記憶力がいいかどうかということと、かしこいということとは違うということだ。◆作詞とか作曲とかできる人は、才能はもちろん必要だけど、欠かすことのできない重要な能力として、そのひらめきを保存し人に伝える力があると思う。まれにいい曲を思いついたり、素敵なフレーズができたりしても、きちんと保存されずに消え去ってしまって、思い出だけになってしまうことがある。◆鼻歌を楽譜におこしてくれるシステムがあると聞いたことがある。科学技術が解決してくれるかも知れない。◆将来、人間の脳から情報を読み取って記録し、人に伝えることができるようになれば、画期的な発明が生まれるかも知れない。でも待てよ。一方では、逆に信じられないような悪夢のようなことが現実になってしまうかも知れない。やはり、空想や想像はそのままにしておいた方がいい気がしてきた。