7863 企画展「民藝MINGEI-美は暮らしのなかにある」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

今日は、千葉県立美術館で開催中の企画展「民藝MINGEI-美は暮らしのなかにある」を鑑賞。

わざわざ足を伸ばしたのは、今日6月15日は千葉県民の日で、入館料が無料だったから。

もしかすると、かなり混雑してるかも…と思ったが、それほどでもなく、しっかり鑑賞できた。

千葉県立美術館へ
千葉県立美術館へ
企画展「民藝」
企画展「民藝」

もしかすると、かなり混雑してるかも…と思ったが、それほどでもなく、しっかり鑑賞できた。

テーマである「民藝」とは、柳宗悦らによって提唱された。

生活の中で使われる丈夫で美しい工芸品である「民衆的工芸」に「民藝」という名前を付けたのが、柳宗悦だが、この功績はとても大きいと思った。

こうした工芸品は、かつての日本においては、ごく当たり前のものであり、わざわざ取り上げられるものでもなかったはずだ。

これに着目し、価値を見出すだけでなく、名前をつけたことによって、意識すべき対象であることを示したわけだ。

本展は、以下のように3章で構成されている。

第I章: 1941生活展─ 柳宗悦によるライフスタイル提案

第Ⅱ章:暮らしのなかの民藝─ 美しいデザイン
「衣」を装う
「食」を彩る
「住」を飾る

第Ⅲ章: ひろがる民藝─ これまでとこれから

1941年の展示を再現
1941年の展示を再現

1941年3月展示品をただ陳列するのではなく、展示室内に生活空間を作って、そこに民藝品を置くという展示を行ったという。

こちらについては、写真撮影ができた。

戦前に、現代にも通じるような、展示をするなんて画期的だ。

展示の中に、子ども用の椅子があったが、テーブルと椅子を使う伝統がない日本で、イギリスの農家や一般家庭で使われた椅子が紹介された。

戦前でこうした展示は画期的
戦前でこうした展示は画期的
子ども用の椅子
子ども用の椅子
さまざまな民藝が紹介されていたが、正直言って、派手さはまったくないし、有り体に言えば、地味だ。でも、柳宗悦は、ちまたに暮らす人々や地域の職人が作り、彼らが日常で用いる品々、さらにそこに美がある…「用と美」と説いていて、なるほどと思う。

(現在もそうかも知れないが)貧しかった時代には、贅沢はできないし、どんなモノであっても大切に長く使っていた。

それを前提として作られるから、必要十分で極めて丈夫に作られる。

余計なものは排除されれば、当然、シンプルになっていく。

ただ、大量生産・大量消費社会となり、生活様式が変化し、さらに後継者も不足ししているとなれば、民藝は失われていく一方だろう。

失われてしまった民藝は、もう元に戻すことはきわめて困難だ。

こうしたことを危惧した柳宗悦の先見の明には驚かされる。

Posted by ろん