7458 違和感を覚える出馬要請
このニュースを見て、一瞬目を疑った。
東京都内52首長が小池都知事に出馬要請 加わらなかったのは?
任期満了に伴う東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)を巡り、都内の首長の有志が28日、現職の小池百合子知事(71)に面会し、3選に向けた立候補を要請した。
実に都内の8割の首長が賛同して、現知事に出馬要請をしたというのだ。
首長個人が勝手に要請するならまだしも、それぞれの自治体を代表するかたちで、まとまって要請するというのは、ちょっとおかしい。
各市区町村の住民が選んだのは、たとえ本意ではない結果だったとしても、あくまで当該自治体の首長としてであり、誰に都知事になってもらいたいかなんて頼んだ覚えはない。
各市区町村長は中立であるべきだし、役割として対等であるべきだろう。
もし政治信条の自由があるというのなら、”区長”や”市長”などの肩書は外さないのはアンフェアだ。
そして気になるのは、こうした要請に加わるかどうかの違いは、どういう結果をもたらすのだろう…ということ。
もし違いが出てくるとしたら当然問題だし、違いが出てこないのだったら、そもそも要請は何の意味も持たないということになる。
そうなると、要請すること自体、極めて問題をはらんでいると言えるのだ。
報道ぶりからすると、これまでもこうした要請は行われていたのだろうが、初めて知っただけに、ちょっとしたショックだった。