7221 オリンピック開催が幸せだった時代は終わっていた…楽しみを食いつぶされる感覚

物思いに耽る(雑感)

長野オリンピックは25年前…
長野オリンピックは25年前…

今日は長野県白馬にやってきている。

道路わきには、長野オリンピックのエンブレムが掲げられていた。

オリンピックといえば、先日、札幌オリンピック招致を正式に延期することになったというニュースがあった。

報道によれば、地元の支持が伸びなかったということだが、当然のことだ。

そういった意味では、当然の結果のような気がするがJOCとしても、札幌市としてはまだ諦めてはいないようだが、もうオリンピックの開催は極めて難しいだろうなとは思う。

その理由は、間違いなく2023年の東京オリンピックにある。

開催までのゴタゴタ、新型コロナウイルス感染症が広まっているなかでの強行開催、そして終了後に次々と明らかになった汚職と談合事件によって、オリンピックのイメージを徹底的に貶めることになった。

この東京の前に日本で開催されたのは、長野冬季オリンピックだった。

いまから25年前の1998年2月の開催ということで、もうずいぶん昔のできごとで忘れてしまっているだけなのかわからないけど、東京のようなトラブルは聞いた記憶がない。

むしろ、新幹線の開通や高規格な道路建設など、オリンピック開催を契機としてインフラが整えられ、それが現在までそれ活かされているイメージがする。

あくまで個人的なイメージだが、オリンピックを開催することが幸せだった時代は、日本においては長野で終わったのではないか…なんて思う。

似たような事例として現在進行形なのが、2025年に開催を予定している大阪万博がある。

こちらもすでに、さまざまな問題が噴出して、本当に開催できるのかと不安視されている。

1985年に開催された”つくば科学万博”に感動して、1970年の”大阪万博”に興味を持ち、2005年の”愛・地球博”に訪れて楽しい思い出があることもあって、万博にはそれなりに思い入れがあったから、2025年の”大阪万博”も楽しみにしていた。

しかし…2022年の東京オリンピック招致を賛成していたことを大いに反省しているいまとなっては、大阪万博も似たような経緯をたどってしまいそうだ。

オリンピックにしても、万博にしても、かつての成功や楽しみを、どんどん食いつぶされているような感覚に陥る。

どうやら日本という国を買いかぶり過ぎていたようだ。

Posted by ろん