2346 年末年始

物思いに耽る(雑感)

あと1週間ちょっとで今年もおしまい。けれども、そうした年末らしい感覚はほとんど感じられない。これは去年も感じたことだったし、一昨年もそうだった。

先日、会社でもそんな話をしたが、どうやら同じような感覚を持っている人は少なくないらしい。

以前は、世の中全体が、お正月を特別な時期として大事にしていたように思える。お正月を迎えるための準備期間としての年末は、慌ただしくもけじめを付けるための大事な時期だった。

何もこんなに寒いときにすることもないとは思うが、年末に大掃除するのも、そうしたけじめの現れだった。

「今年の汚れ、今年のうちに」

まさに名コピーだと思う。別に今年の汚れを来年綺麗にしたって良いのに…。そんな選択肢を与えない潔さは、多くの日本人が共感を持ってしまうだろう。

また、なぜか民放各社がすべて同じ番組をやっていた「ゆく年くる年」。やはり、どこまでも特別な時期だったのだと思う。

そしてお正月。どこのお店も、元旦はもちろん、三が日はお休みのところは多かった。不便と言えば不便だったが、そういうものだった。しかし最近では、年始早々から開店している店も多く、しょっちゅうセールばかりやっているから、年始の特別な“初売り”のありがたみも薄い。

ノスタルジーに浸ってもしょうがないけど、一昔前の年末年始が、ちょっと懐かしいと思った。

Posted by ろん