[社会の窓]展示物となったスターハウス
公団住宅の“スターハウス”は、以前、個人的に“見学”したのは、もう10年前だったようだ。
このとき、ここには、ごくごくふつうの人々の暮らしがあった。
それなりに“古いな”とは思ったが、同じくらいの築年数の建物なんて、いくらでもあったから、ある意味、そんなに特別な存在ではないとも言える。
そして、いま、国の重要有形文化財となり、博物館の一部となっている。
身近な存在だった団地が、まさか博物館の展示物として、保護の対象となっているのは、隔世の感がある。
でも、そうした活動がなければ、消えて無くなる運命にあるだろう。
実際、昨日見て来た、麻布台ヒルズのようにその場所にあった多くの”身近な存在”は消えてなくなるだけだ。
見慣れているものは、残そうという意識にならないことをあらためて実感する。