6957 安いのはよかったけど…
ファーストフードの話が続いてしまうが、マクドナルドが今日から値上げをしたという。
値上げによって、ハンバーガーが150円から170円となった。
かつて、ハンバーガーが59円だったのを知っている世代からすると、隔世の感がある。
リンガーハットのちゃんぽんも現在は690円だが、399円だったこともある。
外食産業に吹き荒れた値下げの嵐は、とにかくすごかった。
当時、こんな値段で買えるなんて!…と、びっくりした記憶がある。
それはそれでありがたかったけど、あまりに極端な価格破壊は「安くて品質がいい」のが当たり前という空気を作ってしまった。
それはそれで悪いことではないけれど、値上げという選択肢がない経済は、決して健全ではなかった。
長らく円高という状況が続いたことで、多くの食材が海外から輸入に頼っていることに鈍感になってしまったのかもしれない。
その間に、すっかりデフレが進行してしまい、一気に進んだ円安と食材の高騰によって、強制的に値上げせざるを得なくなったというのが、いまの日本の状況だ。
かつて「安くて素晴らしい!」…と喜んでいたけど、いまは、その”後遺症”と実体験しているのかなぁ…なんて思ってみたりする。