2520 プロデューサー逮捕

社会・政治・事件

「小室哲哉が逮捕へ」という、今朝の新聞の一面にびっくりした。

彼には、間違いなく実力があったし、90年代後半の我が国における音楽シーンの一時代を築いた功労者であった。そして、その報酬として使い切れないほどの財をなし、高額納税者番付にも顔を出した。

それが、わずか10年ほどで、金策に走るほどお金に困り、ついには人を騙してまで、借金の返済をしなければならない事態になるだなんて、誰が想像できただろうか?

逮捕容疑や事件の詳細は、報道されているとおりで、かつての“飛ぶ鳥を落とす勢い”をテレビなどを通じて知っている者から見ると、なんとも哀れというか、不憫というか…。単純に、犯罪者という感じもしないのだ。

このニュースは今朝の新聞やインターネットで知ったのだけれど、事件とは別のところで気になることがあった。それは小室哲哉に対する敬称の使い方だ。

新聞の一面やインターネットの見出しには「小室哲哉氏」と書かれているのに、本文にはなぜか、きまって「小室哲哉プロデューサー」となっていた。あまり名前の下にプロデューサーとは呼ばないだろう?

まだ朝の段階では逮捕されていないのだから、“氏”と素直に敬称を付ければいいのに、妙な肩書きを付けていたことに違和感を覚えた。芸能人なんだから、そもそも敬称は付けなくたってよかったのかもしれない。

かつて、芸能人が逮捕された際、当人やプロダクションに気兼ねして、容疑者という呼称を極力使わないような配慮がなされた。容疑者ではなく“○○メンバー”、“○○司会者”、“○○タレント”といった妙な呼称を付けたのは記憶に新しい。

今回、逮捕されてしまったことで、本当に容疑者になってしまったが、先述のような気兼ねも躊躇いもなく、ほぼすべてのマスコミから「容疑者」と呼ばれている点から見ても、芸能界における彼の立場、状況を見せつけられたような気がした。

逮捕直前のYahoo!ニュース

Posted by ろん