6908 無知の怖さと知ることの大切さ
この記事のタイトルを見て、すぐにピンときた。
あぁきっと揚力発電のことを誤解してしまってるんだろなぁ…と思ったら、本当にそうだった。
この記事では、揚水発電に対してこう述べていた。
この優れた蓄電施設を日本は現在2754万kW分も持っている。原発は1基100万kWなので原発27基分に相当する。日本の一般の水力発電所は全部で2216万kW分存在するので、一般の水力発電所より揚水発電所の能力の方が大きいのである。
いやいや…自分のような素人でも、間違ってるとわかる。
記事でも触れているが、揚水発電はあくまで組み上げた水を発電に回すだけだから、その規模の発電ができるのは短期間にすぎず、原発のようにずっと稼働し続けられるわけでない。
だから、そのまま原発と比較するのは、まったく正確ではないのだ。
つまり、このことは、不都合でもないし、真実でもない。
この記事を書いた人は、いちおう東大社会科学研究所教授という肩書きのようだけど、もう少し調べてから発表してほしいと思う。
こうした、きちんと裏付けのない記事を見ると、コロナにかかわった“専門家”などの権威たちの姿と重なってくる。
それは、彼らに対する信頼感が、コロナ禍を通して、いい意味でも悪い意味でも、ずいぶん下がってしまったということだ。
権威とは反対側にいる自分たちが、正しい情報を得て、きちんと考えることは、これからますます重要になってくると思う。