3627 本当に恐いのは…?

社会・政治・事件

遠隔操作ウィルスで犯罪予告された事件は、犯人の犯行声明によって、状況が大きく変わった。

他人のパソコンを乗っ取り、いわば“踏み台”にして、ターゲットとなる他のパソコンに対してメールを送ったり、誤動作させたり、悪意のある動作をさせるなんてことは、それほど難しくない。

そんなことは、多少パソコンやインターネットの仕組みを知っている人なら、ある意味“常識的なこと”だと思っていたが、警察はそうではなかったようだ。

犯人の犯行声明によって変わった状況とは、“事件解決に向けて”…ではなく、“警察の問題”をあぶり出したということだった。

県警によると、学生は6月29日、横浜市保土ケ谷区の市立小学校の名前を挙げて「襲撃して皆殺しにしてやる」などと自宅のパソコンから書き込んだとして逮捕された。学生のパソコンの通信記録などから特定したが、7月の逮捕当時、男子学生は「やっていません」と否認していた。学生は送検後に容疑を認め、家裁に送致されて保護観察処分となった。

つまり、逮捕された学生は、“容疑を認めた”にもかかわらず、その後、本当の犯人が現れてしまったわけだ。

犯人が2人?

そんなわけない。

警察が、パソコンやインターネットの知識に疎そう…というのは、まぁ、あり得ないことではないな…と思っていたけれど、今回の事件では、知識のなさを放置しておくことの問題、そして、いとも簡単に冤罪を生んでしまう問題を、あからさまに露呈してしまったのだ。

パソコンが他人に乗っ取られるのは恐いが、それ以上に、本当に恐いのは、犯人を決めてかかかった警察だと思った。

事件解決も大事だけど、誤認逮捕につても、徹底的に対策を考えて欲しい。

Posted by ろん