6887 名称変更だけでは…
今日気になったのはこのニュース。
「糖尿病」の名称変更へ ~患者の9割が不快感—糖尿病協会~
日本糖尿病協会は7日、「糖尿病」という名称の変更を検討する方針を明らかにした。患者の大半が不快感を抱いていることなどを踏まえたもので、今後1、2年のうちに新たな病名を提案したい考えだ。日本糖尿病学会とも連携し、具体的な検討を進める。
たしかに、「尿」という言葉が持つ負のイメージへの懸念というのはわからなくはない。
そういった観点で”尿”という表現に抵抗があるなら、どこかのコメントにあったが「高血糖症」といった表現ならいいかなとは思う。
しかし、さらに記事に読むと「あれ?」と思った。
同協会の清野裕理事長はセミナーの冒頭、「糖尿病に対する誤った認識が偏見を助長し、差別を生んでいる」と指摘。具体例として「生命保険や住宅ローンに加入できない」「就職が不利になった」「怠け者のような目で見られる」などを挙げた上で、医療従事者やメディアが事態改善に力を注ぐ必要性を強調した。
うーん、これは名称とは関係ないことではないだろうか。
名称が変わったからと言って、保険やローンの審査が変わるわけではなだろう。
対策としてすべきなのは、名称を変えることではなく、正しい知識を持ってもらうことではないだろうか。
また記事にあったが、名称変更にとどまらず「糖尿病患者」を「糖尿病のある人」に変えたり、「血糖コントロール」を「血糖マネジメント」に変えるといった見直しにも着手しているという。
糖尿病に対する偏見を払拭するためだとしても、この名称変更の動きに対しては、妙に違和感を覚えてしまう。
ただ、当事者でないからわからないことなのかもしれないだけに、判断が難しい。